トップページ > 卒業論文のお役立ち情報一覧 > 卒論のアンケート調査のやり方!分析は?

卒論のアンケート調査のやり方!分析は?

卒業論文、アンケート調査の方法論。

卒論のアンケート調査のやり方!分析は?

 今回は、アンケート調査のやり方及び分析について書いていこうと思います。まず、アンケート調査というのは、世代別、男女別といったジャンルの違う間で、どのように回答が異なってくるかを確認しやすい調査です。そのため、アンケート調査を行う場合は、他のアンケートのように「あなたはどう思いますか」形式ではなく、「あなたはこれらの選択肢の中で、どれが最も自分の考えに近いと思いますか」形式にする必要性があります。アンケート調査においては、選択肢を設ける必要性がありますが、それらを具体的にする必要はありません。たとえば、残飯の廃棄についてアンケート調査しようと考えた場合、選択肢を具体的にしようとすると、数が多くなってしまいます。どこに捨てるか、どういった考えてその思考にたどり着いたのか、どういった残飯を捨てるのか、といった選択肢を設けてしまうと、回答する側もうんざりしてしまいます。そのため、アンケート調査に必要不可欠なものは『簡易性』です。この場合の簡易性とは、気軽に街角で答えられる程度の簡単さという意味です。
 アンケート調査においては、大まかな統計を求められています。大まかな統計のために必要なものは、大まかな選択肢です。前述した問題を使うと、選択肢は二つにすることができます。賛成か、反対かです。仮にその詳細を聞くとしても、選択肢は四つから六つに絞られるでしょう。アンケート調査では、個人の考えまでは求められません。肝心なのは、結果としてどの選択肢に賛成するか否かです。もし、今後アンケート調査をするならば、まずは大まかな選択肢を作成することが大事です。
 大まかな選択肢を作成するためには、結果としてどういったことを聞きたいのか、という点を考える必要性があります。積極的か消極的に限らず、回答する人が大きく二つに分けられるような選択肢を設ける必要があります。そのためには、数名のチームの間で、聞こうとしている項目について考え直し、大体意見が異なってくる点を掘り下げると簡単かもしれません。チームの中で意見が異なってくるということは、世間でも意見が異なっているということです。
 そして、アンケート調査をするなら、アンケートの範囲を広めることを推奨します。求めることが「地域による回答の違い」ならば、猶更です。アンケート調査を用いて、ジャンル別の解答を集めたとしても、極めて狭い範囲での収集だと、その回答の精度も低いものになってしまいます。アンケート調査をするならば、隣街までは範囲にすると良いです。それが難しい場合、ネットでアンケート調査することも一つの手でしょう。しかし、ネットでのアンケート調査だと、嘘が混じる可能性もあるため、注意する必要があります。
 次に、アンケート調査の分析について書いていきたいと思います。アンケート調査のメリットは、ジャンル別の回答に触れることができる点です。このことから、アンケート調査でジャンルごとに分け、何故そうなったかを考えることは必要不可欠なものであることが分かります。
 分析の過程において、必要なのは人手です。もちろん一人でも可能ではありますが、複数人で分析を行うと、情報の精度がぐんと高くなります。アンケート調査の分析で調べることは、どこで回答が別れているか、そして何が原因かという点です。どこで回答が別れているか、という点に関しては、そう時間はかからないと思います。ジャンルごとに回答を分け、最も乖離しているポイントを調べることで、自ずと分かってきます。問題は、何が原因かという点です。それらを調べるためには、膨大な資料と向き合う羽目になります。男女で意見が分かれるならば、男女に関する問題すべてを調べなければなりません。それは世代及び地域でも同じことであり、何をポイントにしても、資料が必要になってきます。そのため、図書館やネットといった情報を得れる場所に通うことになります。
 分析した結果、前述した点が分かった場合、それらをプリントにまとめ、分かりやすく他人に伝えなければなりません。その際には、細かく「ここで私はこう考えたから、こう調べた」といった旨を記載し、当時の自分と同じ思考を辿ってもらうとより分かりやすいかもしれません。仮に、どう考えても原因が分からなかった場合、読者にその役目を渡すこともできます。「自分はここまで考えて、こういう考えを抱きましたが、確信することはできませんでした」という旨を記載し、読者や先生に任せるのも一つの手です。この場合、自分はしっかりと調べたということを証明するために、通常の場合よりも自分の考えを載せる必要があります。
 もし、こういった分析がめんどくさいという方には、調査専用のツールも存在するため、活用するのも一つの手であると考えます。ジャンル分けも、アンケート調査では大事な作業ではありますが、それよりも大事なのは、「何故このように回答がばらけてしまったのか」といった視点で物事を見ることです。どんなものごとでも、年齢、性別、地域で回答は異なってきます。回答がばらけてしまう原因となったものを探し出し、それがどういった効力を示したのかを示すのが、アンケート調査の最も重要な箇所です。
論文・卒論の一覧を見てみる!