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卒論の文字数はいくつが最適?

卒業論文の文字数について。

卒論の文字数はいくつが最適?

「卒業論文は何文字書けばいいの?レポートは何枚も書いてきたけど、長い論文は初めて。長文で論じるには、どうやって書けばいい?」

初めての卒論。分からないことばかりで、悩みは尽きませんよね。この記事では卒論に最適な文字数や、長文を書く際のコツをご紹介します。ぜひ最後まで読んで、卒論執筆にお役立てください。

##卒論の文字数に正解はない

卒業論文の文字数に、明確な答えはありません。一般的に2〜4万字程度と言われますが、学部や学科、文系・理系などにより様々です。

”本学部における卒業論文(ないし論文の形を取る卒業研究)の文字数は 20000 字である。”
引用元:立命館大学国際関係学部「卒業論文の書き方・卒業研究作成の仕方」

”A4用紙(中略)で14枚超(最低文字数16,800字程度)とします。 ”
引用元:長崎大学経済学部「卒業論文について」

”原則として32,000字以上だが、指導教員の指示に従うこと。”
引用元:早稲田大学教育学部「2014年度 卒業論文・卒業研究の書式(複合文化学科欄)」

卒論で求められる文字数に、正解はありません。では自分が書くべき文字数は、どのように知れば良いのでしょうか。

##卒論の最適な文字数を知る方法

卒論に書くべき文字数を知るための方法として、下記が挙げられます。

- 卒論作成の手引き書を確認する
- 所属ゼミの先生に聞く
- 前年度の卒論データから平均文字数を調べる

順に説明します。

###卒論作成の手引き書を確認する

大学側から配られた、卒論作成の手引き書を確認しましょう。文字数以外にも、作成のヒントを得られます。

卒業論文に取り組む時期になると、大学側から卒論の作成方法に関する手引き書が配られることがあります。この手引き書には、文字数をはじめとして、字体や形式といった重要事項が記載されています。

たとえ素晴らしい論文を作成しても、定められた様式に沿っていなければなりません。形式面以外にテーマの決め方などのアドバイスが書かれていることがあるので、卒論作成時には手引き書を必ず熟読しましょう。

###所属ゼミの先生に聞く

卒論に必要な文字数を知るための最も確実な方法は、所属するゼミ・研究室の先生に聞くことです。

先述した通り、卒論の文字数には明確な答えがありません。学科が同じでも、審査する教員によって考え方が異なるケースもあります。先生に卒論の内容面で教えを乞いながら、それとなく文字数について尋ねてみましょう。

###前年度の卒論データから平均文字数を調べる

過去の卒論データをもとに、平均文字数を自分で調べる方法もあります。

先生に「過去の卒業論文を参考にしたい」と申し出ると、卒論データを一括して受け取れることがあります。受け取った卒論データに文字数が記載されていなくても、Wordなどのオフィスソフトにコピペすることで、簡単に文字数を調べられます。

ゼミの先輩や類似テーマの論文から、文字数だけでなく構成、言葉の言い回しなども学びましょう。

##卒論で長文を書くコツ

卒業論文に必要な文字数が分かっても、その文字数で実際に書くのは難しいものです。長文の卒論を書く際は、構成段階で大まかに文字数を決めておきましょう。論文の要点や方向性が明確になり、長文でもブレずに書き切れるようになります。

文系の場合、ほとんどの論文が「序論・本論・結論」の構成になっています。例えば2万字の論文を書かなければならないとき、下記のように構成を決めてしまいましょう。

序論 1,000
本論 
 A 
  A-1 1,000
  A-2 3,000
  A-3 1,000
 B 
  B-1 1,000
  B-2 2,000
  B-3 4,000
  B-4 1,000
 C 
  C-1 2,000
  C-2 3,000
結論 1,000

序論と結論は簡潔にまとめるので、論文の大部分は本論になります。本論を、大テーマ(ABC)、中テーマ(A-1,A-2,A-3…)と細分していけば、書く前に論文の方向性が明確になり、長文にも対応できます。

具体的な文字数まで考えて構成を作るには、先行研究の調査・分析が重要になります。執筆に必要となる文献や論文を読み込み、イメージを膨らませながら構成を作りましょう。

卒論で長文を書く際は、事前調査を充実させて、構成段階から文字数を決めると効果的です。

##まとめ

卒業論文の文字数に明確な決まりはありませんが、学科や教員の指示に従うことが重要です。先行研究を調査・分析して構成を作り込み、各テーマの文字数を含めた完成像をイメージしてから執筆に取り掛かりましょう。納得できる論文を作りあげて、学生生活に有終の美を飾ってください。
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