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卒論のデータの集め方、教えます。

卒業論文、データを集めるにはどうすべき?

卒論のデータの集め方、教えます。

卒業研究で集めるべきデータがどの様なデータなのかによって、やり方は異なります。何らかの装置やスマホ、センサ等でデータを集めて、分析し、自分なりの考察を行ない、結果をまとめるものや、理工関係・心理学関係、他多々あるでしょうが、アンケート調査を行なって、男女年齢等の個人属性毎にデータを分析して、考え方を調べるものもあるでしょう。文学部や歴史関係によっては、過去の文献・論文等を調べて、動向調査を行なう様なものもあるでしょう。
種々の方法があるので、やり方別に集め方、注意するべき点などをまとめていきたいと思います。
1. 理工関係の実験データを集めるケース
例えば、今なら、IoT関係が注目されています。自分たちが開発したアプリの性能や使い勝手を実験でデータを集めたい場合、数十人規模、100人規模、もっと多数のデータを集める必要があるでしょう。また、どういった人がターゲットにしようとしているのかを考えて集める必要があるでしょう。アイデアから初期段階の開発であれば、研究室内の方々の人数で済むかも知れませんが、主婦層の女性をターゲットにする様なアプリであれば、その様な人に使ってもらわないと意味がありません。

実験パターンを増やす必要があるのであれば、それを列挙して、パターンの違いから何を調べようとしているかをまず整理することが重要です。研究室内のみで、実験が終わる場合は良いですが、フィールドテストと言って、屋外での実験を必要とする場合があります。分かり易いのは、GPS関係の実験でしょう。折角の屋外実験で、装置がまともに動かない、データがパソコン側に上がって来ない、バッテリが切れたという様な事はよくあることです。大学の敷地内で行なっているなら、研究室に持ち帰り、原因を調べることは容易ですが、わざわざ、特定の場所で行なう場合には、事前確認が非常に重要です。現場に行ったけど、何も得られなかったとならない様に注意しましょう。

この様な場合、1パターンに付き、1回のみのデータ取りは控えた方が良いです。データ取りに失敗した場合、何らかのノイズや原因でデータに異常がなる様なケースもあります。その為、複数回、データを取得しておくのが良いです。複数回のデータで、平均化を行なう、あるいは、明らかにおかしなデータは避けて、データ分析を行なうことができるからです。このことからも、単にデータを取ることを考えるのではなく、取得したデータで何を行ないたいのか、どの様な分析を行なうのかも検討しておく必要があることは理解できるでしょう。

一度に全てを100%で熟すことは難しいので、Step by StepでやったことがOKかNGかを考えながら研究を進めて行くのが良いでしょう。

2. 1時間弱程度のアンケート調査のケース
内容によりますが、ターゲットを特定しないケースなどは、ランサーの様な所で、発注者として、アンケート調査を行なうことができますが、受注者に少額ですが、お金を支払うケースがあります。また、不特定者の為に、どの様な感じで回答を行なっているのかも重要で、真面目に答えているか否かを確認できる質問を付けて置く必要があります。最近はクラウディング関係でアンケート調査を行なっておられる先生方や学生方もおられます。

もう何年も前の話ですが、iPadを使って、人がどの様が行動をしているかを研究した女性の学生さんがその大学内の優秀論文賞を受賞した記事を読んだことがあり、学校内を、被験者はiPadを持って、論文を執筆した学生さんは被験者の横に付いて、学校内の階段の登り降りを行ない、約100人程度の学生さんのデータを集めたという記事がありました。

医療関係の研究テーマの場合、どこかの病院と共同研究を行なっていて、患者さんの承諾を得て、データ取りを行なうケースがあります。

看護関係や介護関係の学校で「卒業論文を書くのだけど、どうやってデータを集めたら良いの」という質問がありましたが、その様な場合は、それに関係する公共施設、病院へ相談できる場合がありますが、その場合は、きちんと筋を通す必要があるので、大学名、研究室名、研究者、研究目的、実験を行なう日数、被験者に必要な人数などをまとめて、事前に連絡を入れる等を行ない、アポを取って、相談に行った方が良いでしょう。こういうケースはある程度まとめた資料を指導教官に見せて相談した方が上手く行くケースがあります。

3. 色々な文献・論文を探すケース
研究分野によって、よく使用するデータベース(論文検索URLなど)は異なるでしょうが、国立国会図書館には様々な文献や論文が整っていますので、そういった施設を利用するのも良いでしょう。
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