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卒論のアウトラインの書き方。

卒業論文、アウトラインとは?

卒論のアウトラインの書き方。

何かを行うときには設計図があった方が進めやすいです。卒業論文の設計図にあたるようなものがアウトラインです。アウトラインには、「あらすじ」「大要」「輪郭」といった意味があります。
アウトラインなしでも卒業論文を書けないことはないですが、アウトラインがない状態で書き始めると、思いもよらぬ方向に論説が進んでしまうことがあります。どこに向かっているのか忘れないようにするために、アウトラインが大切なのです。
では、どのようにアウトラインを書いていけばいいのでしょうか。

●卒業論文の基本的な構成
卒業論文は「表紙」「概要」「研究の背景・目的」「本論」「結論・まとめ」「参考文献」で主に構成されています。
概要で論文の内容のおおまかなことがわかるようにします。
研究の背景や目的では、なぜそれを研究しようと思ったのか、どんなことに疑問を持ったのかなどを説明します。
本論では先行研究の紹介や比較検討、自説の展開などを行います。
まとめでは、論文で主張したかったことをもう一度説明します。
論文作成のために参考にした文献は、最後に「参考文献」として記載をします。
このような構成を取ることが一般的ですが、この枠組みだけでは論文を書いているうちに主張したかったこととずれてきてしまうことがあります。では、「ずれ」を起こさないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。

●探求マップを作る
従来のアウトラインは、問題の背景、本論、まとめといった形でした。しかし、これでは初めに主張していたこととまとめがずれてしまうことがあります。
これを防ぐ方法の一つが「探求マップ」というアウトラインです。
探求マップ「問い」「具体的な問い」「根拠」「具体的な答え」と流れを取ります。
問いを立てて、それに対する答えを導き出すために根拠をいくつか述べ、根拠から導き出された答えを具体的に最後に述べます。このようなアウトラインを作っておくと、問いと答えのずれがなくなります。
「問い」「根拠」「答え」のセットをいくつかつなげていくと本論が完成します。

●具体的に書いてみる
アウトラインを頭の中で考えるだけでなく、具体的に紙に書いてみます。書き出して視覚化するとわかりやすくなり、何度も見返すことができるので論文で何を主張したかったのか忘れることがありません。
卒業論文の核となるところが本論です。
本論では、まず先行研究の比較検討をします。その後に問題を摘出して、分析していきます。
ここで、具体的にどんな問題が出てきたのかなどを具体的に書いていきます。先行研究のまとめではないので、論文内で自分の考えを必ず述べるようにしましょう。
アウトラインができたら、指導教員に見てもらうとよいでしょう。アウトラインに問題があれば指摘してもらえるかもしれないし、新たな疑問点が出てきてより深い卒業論文を作れるかもしれません。
卒業論文を書いたことがない学生にとって、そのテーマが妥当か判断するのは難しいことでしょう。指導教員はそのようなときに手助けをしてくれる存在でもあります。あくまでもテーマは自分で決めるものですが、ヒントをくれるかもしれません。

●参考文献を集める
何を卒業論文のテーマにするのか、どんな資料があるのか把握していないと、具体的なアウトラインは作れません。そのため、資料をできるだけ集めることが大切です。資料の数が多いほど、具体的でわかりやすい卒業論文を作りやすくなることでしょう。
参考になる資料の探し方は、図書館で関連する本を探したり、指導教員に相談したりといった方法があります。
資料が見つかったら読んで、重要だと判断した部分をメモしておきます。しっかり内容を把握しておけば、疑問点がでてくるはずです。疑問点が出れば、そこから議論を展開していけます。
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