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卒論で先行研究のことを書く場合、どうしたらいい?書き方は?

卒業論文(卒論)の作成において、先行研究の記述は非常に重要な部分です。先行研究を適切に紹介することで、研究の背景や意義を明確にし、自分の研究がどのように位置づけられるかを示すことができます。今回は、「卒論で先行研究のことを書く場合、どのように進めたらいいのか」について、具体的な手順や書き方のポイントを詳しく解説します。

1. 先行研究を書く意義
1.1 研究の背景を明確にする
先行研究を紹介することで、研究テーマの背景を明確にします。これにより、読者が研究の重要性や意義を理解しやすくなります。

1.2 研究のギャップを特定する
先行研究のレビューを通じて、現在の研究状況を把握し、未解決の課題や研究のギャップを特定します。これにより、自分の研究の独自性や必要性を強調できます。

1.3 理論的枠組みを構築する
先行研究を基に、自分の研究の理論的枠組みを構築します。既存の理論や方法論を参考にしながら、自分の研究の方向性を明確にします。

2. 先行研究の検索と選定
2.1 キーワードの設定
研究テーマに関連するキーワードを設定し、学術データベースや図書館のカタログで先行研究を検索します。

例:
研究テーマ:「日本の高齢化社会における介護制度」
キーワード:「高齢化社会」「介護制度」「日本」「社会政策」「福祉」
2.2 学術データベースの活用
以下のような学術データベースを活用して、関連する先行研究を検索します。

データベース:
Google Scholar:学術論文を広範に検索可能
JSTOR:人文社会科学分野の学術論文を収録
PubMed:医学・生物学分野の論文を検索可能
大学図書館のデータベース:各大学が提供する学術論文のデータベース
2.3 文献の選定
検索結果から、研究テーマに関連する重要な文献を選定します。タイトルやアブストラクトを読んで、関連性が高いものをピックアップします。

例:
Smith, J. (2020). "The Impact of Aging Society on Care Systems in Japan". Journal of Social Policy.
Tanaka, H. (2018). "Challenges in Japan's Elderly Care System". Health Care Review.
3. 先行研究の整理と分類
3.1 テーマごとに分類
選定した文献をテーマごとに分類し、整理します。これにより、関連する文献同士の関係や研究の流れを理解しやすくなります。

例:
高齢化社会の現状
Smith, J. (2020)
Brown, L. (2019)
介護制度の課題
Tanaka, H. (2018)
Green, M. (2021)
解決策と提言
White, R. (2020)
Black, S. (2017)
3.2 文献の要約と評価
各文献の主要な内容や結論を要約し、評価します。重要な部分に注目し、研究の意義や限界を把握します。

例:
Smith (2020):日本の高齢化社会が介護制度に与える影響を分析。政府の政策が十分でないことを指摘。
Tanaka (2018):介護施設の不足や介護職の労働環境の改善が必要と主張。
4. 先行研究の書き方
4.1 序論での位置づけ
先行研究は、序論で研究の背景を説明する際に位置づけます。研究の重要性や意義を説明するために、関連する先行研究を紹介します。

例:
「本研究は、日本の高齢化社会における介護制度の課題と解決策を明らかにすることを目的としている。Smith(2020)は、高齢化が介護制度に与える影響を分析し、政府の政策が十分でないことを指摘している。これに対し、本研究では具体的な解決策を提言する。」

4.2 本論での詳細なレビュー
本論の中で、選定した先行研究を詳細にレビューします。各研究の主要な内容や結論、研究の限界を説明し、自分の研究がどのようにこれらに関連するかを示します。

例:
「Smith(2020)は、日本の高齢化社会が介護制度に与える影響を分析し、政府の政策が十分でないことを指摘している。また、Tanaka(2018)は、介護施設の不足や介護職の労働環境の改善が必要であると主張している。これらの研究は、日本の介護制度における現状と課題を明らかにしているが、具体的な解決策については十分に議論されていない。本研究は、このギャップを埋めることを目指している。」

4.3 研究の位置づけと貢献
先行研究のレビューを通じて、自分の研究がどのように位置づけられるかを示します。また、自分の研究が先行研究に対してどのように貢献するかを説明します。

例:
「先行研究のレビューから、日本の介護制度には多くの課題があることが明らかになった。しかし、具体的な解決策については十分に議論されていない。本研究は、介護施設の増設や介護職の待遇改善といった具体的な解決策を提言することで、先行研究に対して貢献することを目指している。」

5. 先行研究を書く際の注意点
5.1 適切な引用と出典の明示
先行研究を引用する際には、必ず適切な引用形式を使用し、出典を明示します。引用スタイル(APA、MLA、Chicagoなど)に従い、正確な出典情報を記載します。

例:
APAスタイル:Smith, J. (2020). The Impact of Aging Society on Care Systems in Japan. Journal of Social Policy, 12(3), 45-67.
5.2 批判的思考を持つ
先行研究を評価する際には、批判的な視点を持つことが重要です。研究の限界や弱点を見極め、自分の研究がどのようにそれらを補完できるかを考えます。

5.3 一貫性を保つ
先行研究のレビューは、一貫性を保ちながら書くことが重要です。論理的な流れを持たせ、読者が理解しやすいように構成します。

まとめ
卒論で先行研究を書く場合、まず研究テーマに関連する文献を検索・選定し、それをテーマごとに整理・分類します。次に、序論や本論の中で先行研究を詳細にレビューし、自分の研究の位置づけと貢献を明確にします。適切な引用と出典の明示、批判的思考、一貫性を保つことが重要です。s

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