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卒論が先輩のパクリみたいになってしまう。どうしたら?

卒業論文(卒論)を書く際に、先輩の論文を参考にし過ぎてしまい、自分の論文がパクリのように感じることは少なくありません。しかし、学術的な誠実さを保つためには、独自の視点とオリジナリティを持つことが重要です。以下に、先輩の論文を参考にしながらも、自分の独自性を保つ方法を紹介します。

1. 先行研究の正しい活用
正確な引用と参照
先輩の論文や他の文献を参考にする場合は、正確に引用し、出典を明示することが重要です。引用形式(APA、MLA、Chicagoなど)に従い、参考文献リストに必ず記載しましょう。

例:
「Smith (2020) は、リサイクル意識の向上がプラスチック廃棄物管理に重要であると述べています。」

自分の言葉でパラフレーズ
他人のアイデアや研究結果を自分の言葉で言い換える「パラフレーズ」を活用しましょう。これにより、内容を理解し、独自の視点を加えることができます。

例:
「リサイクル意識の向上は、プラスチック廃棄物管理の効果を高める重要な要素であると多くの研究が示しています(Smith, 2020)。」

2. 独自の視点と貢献
新しいアプローチを考える
先輩の研究を基にしつつ、異なるアプローチや新しい視点を取り入れましょう。例えば、異なる地域や異なるデータセットを使用することで、研究に新たな貢献ができます。

例:
「本研究では、都市部と農村部のリサイクル意識の違いに焦点を当て、Smith (2020) の研究を拡張します。」

研究の目的と仮説を明確にする
研究の目的と仮説を明確に設定し、自分の研究がどのように貢献するかを示しましょう。独自の問題意識や解決策を持つことで、オリジナリティが高まります。

例:
「本研究の目的は、特定の都市におけるプラスチック廃棄物管理の現状を分析し、改善策を提案することです。特に、住民のリサイクル意識が管理の効果に与える影響を検証します。」

3. 具体的なデータと実証
自分でデータを収集する
可能であれば、自分でデータを収集しましょう。アンケート調査、インタビュー、実験などを実施することで、独自のデータを基に分析を行うことができます。

例:
「本研究では、特定の都市の住民を対象にアンケート調査を実施し、リサイクル意識と廃棄物管理の関係を分析しました。」

データの独自分析
収集したデータを独自に分析し、先輩の研究とは異なる視点や結論を導き出すようにしましょう。異なる分析手法を用いることも効果的です。

例:
「アンケート結果を統計的に分析した結果、年齢層ごとのリサイクル意識に有意な差が見られました。」

4. 論文の構成と表現
論文の構成を工夫する
論文の構成を工夫し、独自の流れや視点を持たせましょう。先輩の論文と同じ内容であっても、異なる順序や観点から論じることで、独自性を出すことができます。

例:
序論:研究の背景と目的
先行研究のレビュー:関連する研究の紹介
研究方法:データ収集と分析の方法
結果:データの提示と分析
考察:結果の解釈と議論
結論:研究の総括と主要な発見
自分の声を強調する
自分の意見や考察を積極的に盛り込みましょう。先行研究を参照しつつも、自分の視点や解釈を強調することで、論文全体に独自の色を持たせることができます。

例:
「以上の結果から、都市部の住民はリサイクル意識が高いことが示されました。しかし、さらなる啓発活動が必要であると考えられます。」

5. 指導教員とのコミュニケーション
定期的なフィードバックを受ける
指導教員との定期的なコミュニケーションを通じて、フィードバックを受けましょう。自分の研究が独自性を保ちつつ進められているか確認することができます。

問題を共有し、アドバイスを受ける
もし、自分の論文が先輩のものと似すぎていると感じた場合は、指導教員にその懸念を伝えましょう。具体的なアドバイスを受けて、論文を改善する方法を見つけることができます。

まとめ
卒論が先輩のパクリのようになってしまうことを避けるためには、正確な引用、独自の視点と貢献、自分でデータを収集・分析すること、論文の構成と表現に工夫を凝らすことが重要です。

なお、以下のページで卒論制作に役に立つ論文をダウンロードすることができます。

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